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【女性上司・女性部下との接し方】女性だらけの職場で働く男性リーダーが心がけている3つのポイント

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正社員+副業で6社と契約を結ぶパラレルワーカー。様々なチームに所属し、1つの会社に依存しない働き方を体現しています。ライターとして1100本以上の記事制作実績があり、得意分野は組織、キャリア、働き方関連。マナー研修やライティング講座で講師も務める。元求人広告のコピーライターで、現在は社長秘書兼人事チームリーダー。パラレルワーク3年目。

私は現在、従業員数900人規模の会社で、社長秘書兼人事チームのリーダーとして働いています。特徴的なのは、社長もチームのメンバーも全員女性ということです。オフィス全体でみれば男性もいますが、一緒に働くのは女性ばかりという環境です。

前職では求人広告のコピーライターとして、個人プレイ寄りの仕事をしていた私。私服勤務で、イヤホンで音楽を聞きながら原稿を書いていたライターが、四方八方から女性に話しかけられる日々を送るようになったのです。

この記事では女性だらけのチームで生きる男性リーダーが、心がけていることをお伝えします。職場の女性とのコミュニケーションから得た気づきを、3つのポイントにまとめていきたいと思います。

職場で女性との接し方に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください。また、コロナが収束して出勤するようになった時、対面でコミュニケーションをとる際に思い出してほしい内容です。

心がけその①職場で家事をさせない

言い換えると、男性リーダー(私)が職場で家事をすることで、女性メンバーのモチベーションがあがり、女性だらけのチームに良い効果があったという話です。

会社にもよると思うのですが、私の職場では日々家事のような雑務が発生します。たとえば、ゴミ捨てやお茶出し後の洗い物、だれかが使いっぱなしにした会議室の片付けなど。多くの場合、こういったことに気づいて、いち早く対応してくれるのは女性メンバーです。

しかし、私は男性こそ、こういったことを率先してすべきだと思います。

そう考えるようにきっかけになったのは、ママさんスタッフ2人とランチに行ったときに聞いた話でした。1人のスタッフが「私たちはここで、もう1人の自分になるために仕事をしてるんです」という話をしてくれました。

その話はこんな内容でした。

「家にいるときは母として妻として、子育てや家事をしなければならない。仕事をしているときだけ、自分個人に戻れる。家にいる自分とは違う、もう1人の自分になって社会に関われることが楽しいんです」

そう語る女性メンバーの姿を見て、なるほどなと思いました。こんな思いで働いているから、限られた時間の中で楽しそうに手際よく仕事に取り組んでくれるのかと。

ランチから帰る最中、私は他のメンバーの考えも気になり、オフィスに戻ってからみんなに聞いてみました。

すると、「職場でまで家事みたいなことばかりしたくないという思いは確かにありますよ。それに母でも妻でもない自分に戻って仕事ができるのが楽しいというのも、言われてみればそうかもしれません」と、口々に話したのです。

その日から私は、女性メンバーたちに任せきりだった家事のような雑務を一緒にやり始めました。

たとえば、キッチン横であふれそうになっているゴミ袋の交換やシンクの生ゴミネットの交換、来客対応の準備・後片付け、朝と昼にみんなが使うポットのお湯の補給、浄水器のカートリッジ交換など。気がつくところからやっていったのです。

まず、メンバーたちからは「何やってるんですか」とか、「黒木さんがやる仕事じゃない」とか、いろいろ言われました。

次に女性メンバーたちは、雑務を取り合うように素早く終わらせるようになりました。理由は、放っておくと黒木がやりだすから。

正直なところ、それまでは雑務に対して、「会社でまでこんなことをするのは面倒だな」、「だれかやってくれないかな」という思いがあったそうです。私もそうです。多分、みんなあると思います。

しかし、自分が気づいたときにやらないとリーダー(黒木)がやりだすということで、見つけたらすぐに、できるだけ時間をかけずにやろうと考えるようになったと言います。私も負けじとやりまくっています。

女性メンバーたちは「嬉しいですよ、人事の仕事に集中できる時間が増えたのは。仕事のやりがいを実感できる場面も増えました。でも恐縮なのでやめてください」といってくれます。

それでも私は、日々こっそり家事っぽい仕事をして、その姿を見つかって、女性メンバーから怒られています。

「家事みたいな仕事は慣れている女性がやれば良い」もしくは「雑用は新人やパートがやって当然。リーダーがやることじゃない」と思う気持ちもあるかもしれません。

立場に応じて人件費が異なるという観点から、役職者がやるべきではないという考え方も納得できます。しかし、結局のところ女性メンバーのほうがよく気が回るのは事実で、最終的にリーダー・マネージャーが減らしてあげられる雑務は全体から見るとほんの少しです。

それでも、リーダーが雑務を巻き取ろうとするアクションは、女性メンバーに刺激を与えることになります。私の仕事には、以前よりほんの少し、メイン業務から外れるものが増えましたが、女性メンバーのモチベーションは確実に向上しました。

女性メンバーに活き活きと働いてほしいと考えるなら、家事のような仕事を代わりにやってみてください。驚いて何か言われるかもしれませんが、それも1つのコミュニケーションです。チーム全体にも良い効果があるはずです。

心がけその②:話をする時は、本題に雑談を挟む「ねぎまスタイル」で

だれかと話をするとき、自分の言いたいことだけ伝えようとするのはNGです。これは異性相手に限りませんが、もし「女性上司・女性部下と話しにくい」と感じている方がいれば、「ねぎまスタイル」でのコミュニケーションをおすすめします。

この方法を思いついたのは、社長への業務報告がきっかけでした。私の会社の社長は女性で、私はその秘書なので、私の上司は女性です。ここからは、女性上司に報告をするときや、女性部下に仕事を任せる際に使える伝え方のコツを紹介します。

もし上司に報告あるいは相談したい内容が3つある場合、みなさんはどうしますか。

おそらくというか、私自身がそうだったのですが、まず3つの本題を順番に伝えます。そして、伝えなければならないことをすべて話し終えてから、その流れで雑談に入っていきます。

人によっては先に雑談を持ってきて、アイスブレイクしてからのほうが話しやすいという人もいるでしょう。

しかし、私の上司であるところの女性社長の場合、上記の方法では時々、最後まで報告を聞いてもらえないことがあります。つまり、業務報告3連続はつまらないという反応をされるのです。

そこで行き着いたのが、「ねぎまスタイル」でした。報告を3つ立て続けに伝えるのではなく、1つひとつの話の間に雑談を挟んで、飽きずに楽しんでもらえるようにします。

焼き鳥のねぎまのように、

報告(肉)→雑談(ネギ)→報告(肉)→雑談(ネギ)→報告(肉)

とすれば、報告がスムーズにいくのです。

人によっては、「雑談をする前に本題を先に全部済ませろよ」といいたくなるかもしれません。ですが、女性上司がいつもつまらなそうに自分の報告を聞いている気がするという方は、ぜひこの方法を試してみてください。

肉(報告)とネギ(雑談)の最適な量には個人差があると思いますが、それまでとは少し違う反応があると思います。

また、私はこの「ねぎまスタイル」を、女性メンバーに仕事を依頼する際にも取り入れています。矢継ぎ早に複数の依頼をするより、少し時間がかかってでも、雑談を挟みながら内容を伝えたほうがプラスに受け止めてもらえます。

時間がない時や急ぎの案件では、要点だけ伝えて、「わからないことがあったら聞いて」というコミュニケーションをとってしまいがちです。しかし、突き放されて1人で考える時間にわからないことが出てきても、相手はなかなか言い出せないものです。

なので、女性メンバーに限らず、新人に仕事を任せるときには、雑談混じりに伝えるくらいが良いと思います。そうすれば、その場で質問しやすくなるはずです。

女性上司がいつもあまり自分の話に食いついてくれないという方、部下に対してついついドライに接してしまうというという方は、ぜひこの「ねぎまスタイル」をご活用ください。

心がけその③:「お疲れ様でした」よりも「ありがとう」を

最後の心がけは仕事終わりにかける言葉を変えようとして、ちょっと別の問題が発生してしまったというお話です。

これもまた女性メンバーから聞いた話なのですが、ママさんスタッフにとっては「家に帰ってからのほうが、育児という大変な仕事が待っている」そうです。
(私はまだ子どもがいないので、想像でしかないのですが、その通りなんだろうなと……)

しかもその仕事(育児)は、だれかに感謝の言葉をかけてもらえることはあまりないそうです。
(これは個人差があると思いますが)

となると、仕事終わりにかけるべき言葉は「お疲れ様でした」ではなく「今日も1日ありがとうございました、助かりました」だなと、私は考えるようになりました。

で、それを実践してみたのですが、これはなかなか難しかったというのが正直なところです。というのも、「お疲れ様」で慣れている部分があるため、「ありがとう」というのは意識しないといけないし、意識すると恥ずかしいのです。

しかも相手からも「なんだか、むずかゆいのですが」と言われてしまい、なかなか毎日とはいきません。ただまあ、言い慣れない・聞き慣れないからこそ、価値があるのかもしれません。

毎日一緒に仕事をがんばってくれることを当たり前と思わず、恥ずかしくてもちゃんと感謝の言葉を伝える。それはとても大切なことだと思います。

「普段あまり一緒に働く仲間に、感謝の気持ちを伝えられていないかも」と思うみなさんは、仕事帰りの声かけから、少しずつチャレンジしてみてください。

まとめ

「女性上司と女性部下 女性と働く男性リーダーが心がけている3つのポイント」、いかがだったでしょうか。

この記事は過去に書いた記事の内容を集約し、再編集したものです。私がライターの仕事をするようになった際に、いろいろな人に「女性社長の秘書で、女性ばかりのチームのリーダー」という働き方を面白がられました。

そして、いろいろな媒体から、「女性に囲まれて働く男性の気持ちを記事にしてほしい」といってもらったのです。

その際にこういう感じの記事をいくつか書いたのですが、今回の内容はその総合版です。冒頭でも書きましたが、職場で女性とのコミュニケーションや、女性のマネジメントに悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてください

3つのポイントのうち、共感できるものからでいいので、意識してみてください。きっと、良い方向にが変わるはずです。

パラレルワークライフでは、パラレルワークや副業に関する情報を日々更新します。毎週新しい記事を投稿するので、週に1度のぞいてみてください。それではまたお会いしましょう。

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正社員+副業で6社と契約を結ぶパラレルワーカー。様々なチームに所属し、1つの会社に依存しない働き方を体現しています。ライターとして1100本以上の記事制作実績があり、得意分野は組織、キャリア、働き方関連。マナー研修やライティング講座で講師も務める。元求人広告のコピーライターで、現在は社長秘書兼人事チームリーダー。パラレルワーク3年目。

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