ライターとして転機になった記事をまとめる記事
みなさんこんにちは、5つの仕事をかけもちするパラレルワーカーの黒木です。
今日はライターとしての仕事を振り返り、キャリアの転機になった記事をまとめていこうと思います。正社員時代とパラレルワーカーになってから、それぞれの段階にわけて紹介しますので、ライターのキャリアの積み上げ方の一例として参考になれば幸いです。
仕事のスタンスを見つけた正社員時代
私のライターのキャリアは、エン・ジャパンでスタートしました。エン転職という中途向け求人媒体のコピーライターとして、3年間で求人広告を900本ほど作成しました。その仕事を通じて、私はライターとしての基礎を習得し、スタンスを見つけました。ここでは特に印象に残っている記事3本を紹介します。
エン転職/介護職募集記事
掲載3回で採用ゼロという状況で、「今回もダメだったら、もう(エン転職は)使いません」という言葉とともに私のもとにまわってきた仕事。
過去3回の掲載でもらった情報をそのまま使うのではなく、求職者が本当に必要な情報を再度ヒアリングし、選考プロセスも不安払しょくにつながる形にできないか提案しました。
1回の掲載で過去最高の応募数+入社者をだし、2回のリピートを経て半年間の長期契約を獲得しました。その結果、大阪支社で月間ベストソリューション賞を受賞。この仕事を通じて、提供された材料だけで記事を作るのではなく、本当に必要な情報はこちらからとりにいかないといけないことを学びました。
エン転職/不動産営業募集記事
この記事で印象に残っているのは、原稿作成だけでなく、提案・取材・納品全般に関わったことです。一緒に組んだ社内の営業とディレクターがともに社歴が浅かったこともあり、通常ライターが関わらない範囲までサポートしました。
結果、不動産営業という難易度の高い職種で採用成功を達成し、予算大幅増につながりました。営業・ディレクター・コピーライターが連携した成果に、2016年度全社ベストソリューション賞を受賞。
1本目の記事とこの案件を通じて、自分がどういうライターなのかが見え始めたと思っています。それはクリエイティブ全振りの職人系ライターではなく、社内の仲間や社外のクライアントと連携し、ライティング以外の介在価値を発揮するタイプということです。
簡単にいうと、お人好しで、相談がしやすく、言ったこと以上の仕事をしてくれる。だから仕事を頼みやすい・任せたくなるライター。それが自分が築くべき立ち位置だと考えました。結果としてこれが今の独自性・価値になっていると思っています。
エン転職/ドレスコーディネーター職募集
3本目は上の2つよりも経験が浅い時期に書いた記事。いかにもキャッチコピーっぽいタイトルをつけて、自分ではカッコイイと勘違いして書いたこの記事は、採用数ゼロで着地しました。
この記事からは、聞こえの良い言葉ではなく、明確なベネフィットを提示できるものでなければ、求職者には届かないということを学びました。会社やライター自身が伝えたいことよりも求職者(読者)が言ってほしい言葉、メリットではなくベネフィットが重要といった多くの教訓を得た仕事でした。
フリーランスライターとしての看板となった実績
次に紹介したいのは、フリーランスになってからの仕事です。いずれも正社員で働きながら、副業として取り組んだ仕事になります。
副業3ヶ月目
TeamHackers
はじめて担当した記名記事。自分のこれまでの経験や考えが読み物になるということを知りました。記事の反響も良く、のちのち「こういう記事を書けます」という看板に。
副業2年目
第4期「MUFG Digital アクセラレータ」参加者インタビュー記事
MUFG Digitalアクセラレータは、MUFGが2015年に設立した邦銀初のスタートアップアクセラレータ・プログラムです。私は第4期の受賞者・参加者のインタビュー記事を担当しました。
自身の記名記事は2000PV程度、多いもので1万PVというものでしたが、この案件ではコンスタントに7000PVから9000PVを記録。媒体力を感じるとともに、多くの人に読まれる記事を書いたことで自信につながりました。
副業2年6ヶ月目
「チームの未来」シリーズ(アクティ場 For Team)
先進的なチームビルディングを実践している経営者や人事、サービス責任者からチームの未来について話を聞くインタビューシリーズ。クライアントから「記事を読んだ人が『この記事を書いた人とつながりたい』と言っていますよ」と言われ、大急ぎでFacebookを始めることに。
もともと無記名の仕事をいただいていたクライアントが「このシリーズからは黒木さんに名前を載せてもらおうと思っています」と言ってくださったことも、とても印象に残っている仕事です。
MUFGの仕事とこの仕事がきっかけで、自分の記事には人に読んでもらう価値があると実感し、文字単価を意識的にあげていくようになりました。
副業2年10ヶ月目
Emma Tools(SEO記事作成ツール)を用いたライティング
記事のSEO的評価を点数で表示するツール、Emma Toolsを用いたSEO記事ライティングの仕事。クライアントからは「どうしても50点から60点代前半しかでない、何とかしてほしい」という要望があり、「それでは5点刻みの成果報酬でやってみてもいいですか?」と提案しました。
結果はこれまで70本以上を作成し、平均スコア78・最高スコア94.4という形に。要望度の高い依頼に応えたことで文字単価も高額になりました。
Emma Toolsの実績についての詳細はこちら
Emma Toolsでハイスコアを出す方法|ベスト94・平均78のノウハウ入門編
高付加価値・高報酬の仕事
Emma Toolsでのライティングと並行する形でいくつか高付加価値・高報酬の仕事を受ける機会も増えてきました。その中で今後も携わる機会が増えていきそうなものにWantedlyとCAMPFIREがあります。
Wantedly
ビジネスSNSと呼ばれるWantedlyは運用型の採用媒体で、運用にはいくつかのポイントがあります。ただ記事を投稿するだけの媒体ではないからこそ、運用に困っている企業が多く、いくつかの企業のWantedly活用に携わる機会をいただきました。
具体的には正社員の会社で半年間自社ページを運用した実績に加え、現在進行形で3社のWantedly活用を支援しています。この経験も自分にとってライティング+αの付加価値になると考えています。
Wantedly運用のポイントについてはこちらの記事でまとめています。
CAMPFIRE(クラウドファンディング原稿)
Wantedlyはよく共感型採用のためのツールといわれますが、クラウドファンディングは「共感」や「思い」の要素をより強く求められる媒体です。
フリーランスライター3年目というこのタイミングでクラウドファンディングの原稿作成を担当できたこと、どんなプロジェクトが成功するのかを体感できたことは大きな意味を持つと思います。
まとめ
副業でフリーランスライターとなり、2年と半年が経過しました。正社員で求人広告のコピーライターをしていた時期と合わせてライターとして5年以上が経過したことになります。
今回、ライターとして転機になった仕事を振り返ってみましたが、このように見てみると、自分の中にいろいろな知識や経験が積み上がっていることを感じます。
今後は改めて、ライティング以上の価値を提供できるライターという自分の立ち位置を確立すべく、1つ1つの依頼に全力で取り組んでいきたいと思います。
みなさんもぜひ自分がどんなライターになりたいのかを考えてみてください。